第二次世界大戦中の1943年に起工され1950年に進水した、イギリス海軍のオーディシャス級航空母艦4番艦「アーク・ロイヤル(2代目)」で使われていた実物のタービン装置のプレートの出品です。

・来歴について
「アーク・ロイヤル(2代目)」はイギリス海軍が第二次世界大戦中に建造を開始した航空母艦で、1943年に起工されました。当初は「イリジスティブル」と命名される予定でしたが建造途中に、大戦中に戦没した空母である「アーク・ロイヤル(一代目)」の名前を受け継ぐ形で艦名が変更されました。大戦の終結とともに同艦の建造は一時的にストップし、ジェット戦闘機の運用ができるよう設計思想が変更されてから、1950年5月3日にようやく進水しました。「アーク・ロイヤル」は、近代的な飛行甲板と蒸気カタパルトを搭載した最初の航空母艦として就役し、イギリス海軍最後の通常空母として活躍、1980年にスクラップとして解体されました。

本品はこの英空母「アーク・ロイヤル(二代目)」が解体された際に取り外された、実物のタービン装置に付けられていたプレートとなります。本体にはかつて存在した工業会社のWH Allenの文字や「HMS Ark Royal」との文字がしっかりと刻まれており、表面は経年により劣化が見られますが文字は判読可能で、比較的保存状態は悪くないと思います。世界的にも有名な空母の一つであった「アーク・ロイヤル」名を継ぎ、戦後のイギリスを支えた英海軍最後の通常空母の一部を是非コレクションの一つに加えてみてはいかがでしょうか？このような艦名が分かる航空母艦の部品は滅多に出回ることはなくとても貴重なものだと思います。今回コレクション整理のため出品致します。
銘板の寸法(約): 10cm x 5cm